
ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。
幡野広志
ポプラ社 / 2019-05-27
この本について
家族のことで疲れているときって、「なんでこんなにしんどいんだろう」と理由すらうまく言語化できないまま、ただ重さだけが残る瞬間がありますよね。誰かの期待に合わせて生きてきた人ほど、その違和感を自分のせいにしてしまう。でも本当は、自分が悪いわけじゃないし、そもそも“選べなかった関係”に縛られ続ける必要もないはずなんです。 幡野さんの『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』は、病気という極限状態の中でこそ露わになる人間関係の本音を、淡々と、それでも誠実に描いています。家族に理解されない孤独や、期待される「理想の振る舞い」への息苦しさ、そして「自分の人生を自分で選ぶ」という当たり前のようで難しいテーマに、具体的な場面から向き合わせてくれます。読んでいると、親子関係の距離の取り方や、「助けて」と言えないまま抱え込んでしまう癖に気づかされる瞬間が何度もありました。 これは“家族だから仕方ない”を当たり前として受け入れてきた人に、いちど立ち止まるきっかけをくれる本です。血のつながりよりも、自分で選んだ関係を大切にしていいという視点は、少し息がしやすくなるはず。家族に疲れやすい人、自分の人生を自分の手に戻したい人に、静かに刺さると思います。
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ハイライト密度
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