
なんで僕に聞くんだろう。 (幻冬舎単行本)
幡野広志
幻冬舎 / 2022-07-07
この本について
人の相談に乗っていると、いつの間にか相手の話ではなく「自分の昔話」を聞かされていたり、距離の近すぎる人に巻き込まれたりして、なんだかモヤモヤすることがありませんか。相手を助けたい気持ちはあるのに、正しい距離の取り方も、聞く姿勢も、誰も教えてくれないまま大人になったな…と感じることが僕はよくあります。 『なんで僕に聞くんだろう。』は、そういうモヤモヤを言語化してくれる本でした。著者の話はきれいごとではなく、むしろ現実的で、少し冷たく聞こえる部分さえあります。でも読んでいくと、その冷たさは「相手を突き放すため」ではなく「自分の人生を守るため」に必要な温度なんだと分かってきます。たとえば、相談してくる人の不安をどう扱うか、相手との距離が近すぎると何が起きるか、安易に声をかけるよりも、まず耳を傾けるほうが誠実であること…どれも日常の小さな場面で実際に役立ちました。 個人的には、「人は悩んでいるのではなく、不安なだけ」という言葉がずっと響いています。誰かの不安にのみ込まれないためにも、そして自分の不安を丁寧に扱うためにも、一度立ち止まるきっかけになる本です。 他人との距離の取り方に疲れやすい人、相談ごとに巻き込まれがちな人に、とくに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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