
心療内科医が教える本当の休み方
鈴木 裕介
この本について
最近、「休んだはずなのに全然戻ってこない感じ」が続くことってありませんか。仕事のタスクは片づいているのに胸のざわつきが抜けない日もあれば、逆に何もしていないのに体だけ重くて、意欲がぜんぜん出てこない日もある。自分でも自分の状態がよくわからなくて、さらにモヤモヤするあの感じです。 この本が面白いのは、そういう波を「気合」や「性格」で説明せず、ちゃんと身体のモードの違いとして扱ってくれるところなんですよね。いま自分が“アッパー寄りの緊張なのか”“ダウナー寄りの停止なのか”を見分けるだけで、選ぶ休み方が変わる。たとえば胸がざわつく日は、刺激を減らして呼吸や音の環境を整えるほうが効くし、逆にぼんやり沈む日は、光を浴びたり体を少し動かしたりしたほうが戻りが早い。そういう「状態に合わせた調整」が、思っていたよりずっと現実的なんです。 さらに、頭だけで休もうとせず、首や後頭部に触れたり、飲み込む感覚を確かめたりと、身体感覚に戻るためのちょっとした動きを紹介してくれるのもありがたいところでした。実際やってみると、いま自分がどれだけ他人の期待に引っ張られていたかにも気づけて、休めない理由が「だるいから」だけじゃなかったんだと腑に落ちます。 日々の疲れが回復しづらくなってきた人、なんとなくずっと“自分が薄い”感じがする人にはしっくりくると思います。自分を立て直すときの判断材料がひとつ増える本でした。
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