
なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか~ピース・コミュニケーションという試み~ (光文社新書)
伊藤 剛
この本について
最近、ニュースを見ていて「これって本当に全部が事実なんだろうか」とモヤっとすることが増えました。大げさな煽りでも陰謀論でもなく、ただ、自分がどんな前提で情報を受け取っているのかが分からないまま振り回されている感じがあります。特に戦争や国際情勢の話題になると、その不安は一気に大きくなるんですよね。 この本は、そういう漠然とした不安に対して、いきなり答えをくれるタイプではありません。ただ、「なぜ戦争の情報は伝わりやすく、平和は伝わりにくいのか」という構造を、具体的な事例を通して見せてくれます。たとえば、国家がどんな言葉を選ぶのか、メディアが何を優先して伝えるのか、そして私たち自身の“情緒”がどんな前提をつくっているのか。そういう細かいところを知ることで、自分がどこで影響を受けやすいのかが少しクリアになります。 読んでいて一番刺さったのは、「平和は人によってイメージがバラバラだから伝わりにくい」という指摘でした。戦争は恐怖のイメージで一瞬に共有できるのに、平和にはそれがない。だからこそ、私たちが思っているよりはるかに“すり合わせ”が必要になる。この視点を持ってニュースを見ると、自分が何を前提に受け取っているかが見えやすくなります。 情報に流されやすいと感じている人よりも、「自分は大丈夫」とどこかで信じてしまっている人のほうが、実は刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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