
運転者 未来を変える過去からの使者
喜多川泰
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2019-03-28
この本について
最近、うまくいかない理由がはっきりしないまま、気づけばずっと機嫌が底を打っている…そんな時期ってありますよね。頑張っているつもりでも成果が出ないと、「自分は運が悪いだけなのか」と思えてくるし、周りの人が軽やかに前に進んでいるように見えて焦りだけが積もっていく。僕も仕事で空回りしていた頃は、毎日そんな気持ちでした。 『運転者』を読んで救われたのは、「運は良し悪しじゃなく、使うか貯めるか」という視点でした。結果が出ない時期をまるごと失敗扱いにするんじゃなくて、あとで使える“貯金”だと思えるだけで、心の重さが少し変わります。そしてもう一つ大きかったのは、“上機嫌でいるとは、楽しいことを期待することではなく、起こることを楽しむと決めること”という考え方。結果に振り回されていた頃の自分には、この違いが全然分かっていなかったんだと思います。 さらに、誰かのために時間を使うときに生まれる「してあげたことと、してもらったことの差」が運になる、という話も妙に腑に落ちました。自分の中の役割や、自分が社会にどう恩を返せるのかを考えるきっかけをくれる本です。 うまくいかない今を「ただの停滞」にしたくない人に、静かに刺さる作品だと思います。
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