
賢者の書
喜多川泰
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2009-08-05
この本について
仕事でも人生でも「このまま進んで大丈夫なんだろうか」とどこか落ち着かないときってありますよね。周りと比べて焦ったり、失敗を避けることで精一杯だったり、日々の言葉がついネガティブ寄りになることもあると思います。僕自身も、何かを変えたいのに“どこから手をつければいいのか”がわからないまま過ごしてしまう日がよくあります。 『賢者の書』は、そのモヤモヤに対して大きな答えを与えるタイプの本ではありません。どちらかというと「今日の自分のページをどう書くか」という、ごく小さな視点を丁寧に戻してくれる本です。自分の使っている言葉がどんな行動を生み、どんな出来事を引き寄せているのか。成功とか失敗以前に、まず“自分の伝記の今日の一行”を整えるところから始まるんだよ、と穏やかに示してくれます。読んでみると、他人の評価に振り回されていた心が少し静かになるというか、「ああ、まずここを見直せばよかったのか」と思える瞬間がいくつか出てきます。 個人的に効いたのは、失敗を恐れて動けなくなる仕組みがとても丁寧に言語化されていたことと、行動の結果をすぐ善悪で判断せず「これはどこで使うピースなんだろう」と捉える発想です。状況が不利でも、有利でも、そこに意味を見いだせるかどうかで心の立ち位置が変わる、というのは読んでいて腹落ちしました。 自分の言葉に振り回されがちな人、つい他人の評価を基準にしてしまう人には特に刺さるはずです。僕にとっても“今日のページの書き方”を静かに整えてくれた一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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