
愛と暴力の戦後とその後 (講談社現代新書)
赤坂真理
講談社 / 2014-05-20
この本について
最近、「社会の仕組みって、どうしてこうなってるんだろう」と立ち止まることが増えている人、多い気がします。会議で言葉が通じていないような感覚とか、大人が責任だけ回避して管理ばかり強める空気とか。自分の暮らしとは距離があると思っていた歴史の話が、じわじわ日常の感覚に触れてくる瞬間ってありますよね。 『愛と暴力の戦後とその後』は、そのモヤモヤに直接答えるというより、「なぜそう感じるのか」の手前にある前提を静かにひっくり返してきます。憲法の成り立ちを“内と外をつなぐ言語”として捉え直すところや、国家がどんな判断をしてきたかを具体的な事例で示す部分は、自分たちの足元を見直すきっかけになります。また、「会議は始まる前に始まっている」という指摘は、日常の人間関係にもそのまま通じて、言葉が届かない理由を別の角度から考えさせられました。 とはいえ、この本は答えを与えるタイプではなく、読者がすでに抱えている違和感の形をはっきりさせてくれる本です。社会に置いていかれている感じがする人より、「なんでこうなっているのか知りたい」とうっすら思っている人に刺さると思います。自分の言葉の土台を見直したいときに、静かに効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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