
ビジネス文章力の基本 ダメ出しされない文書が書ける77のルール
奈良正哉
日本実業出版社 / 2020-12-10
この本について
仕事の文章を書いていて、「なんとなく通じるはず」と思って提出したら、微妙な空気が返ってくることがあります。文法が間違っているわけじゃないのに、読み手に負担をかけていたり、意図がぼやけていたり。自分では気づきにくいところほど、後になって効いてくるんですよね。 この本は、そういう “自分でも理由がつかめない違和感” をほぐすのにちょうどいい距離感です。たとえば、文頭と文尾の不対応みたいな基礎的な話も、実例を見ると「自分もやってたかも」とハッとしますし、音読される資料で「・」を避けたほうがいい理由なんて、言われるまで気づきませんでした。読点をどれくらいの頻度で打つか、接続語はひらがなのほうが伝わるのか、そういう細部の積み重ねが読み手の理解を助けてくれるんだと実感します。 もうひとつ刺さったのは、「主観的な言い切りを避けること」や「等でまとめてごまかさないこと」。自分の自信のなさが言葉選びに出てしまうのは痛いほどわかるし、逆にそこを丁寧に書けると文章の印象がガラッと変わります。書き手の姿勢が読み手に透けて見える、という当たり前の構図を改めて突きつけられました。 文章に説得力が出ない、読み返すと「あれ?」と思うところが多い、という人には静かに効くタイプの本です。私と同じように、仕事の文章で小さなつまずきを感じている人には、かなり実用的だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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