
中国「見えない侵略」を可視化する(新潮新書)
読売新聞取材班
累計読者数2
平均ハイライト数 21.5件/人
star総合評価 54/100
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この本について
最近、ニュースを見ても「なんとなく不安だけど、具体的に何を心配すればいいのかが分からない」という感覚を持つことが増えました。土地買収の話も、サプライチェーンの依存も、専門用語ばかりで距離を感じてしまう。けれど、仕事や生活に関係ないわけじゃないんですよね。 この本は、その“もやっとした不安”に輪郭を与えてくれました。北海道の土地買収や、大学・企業への静かな接近、特許制度の穴を突く動きなど、読者が気になって保存した抜粋の多くは「気づかないところで何が起きているのか」を具体的に示す部分ばかり。読んでいくと、国レベルの話が急に自分の生活と地続きに見えてきます。たとえば、スマホの通信やエネルギーの供給みたいな、普段の生活の裏側にどれだけ“依存”が潜んでいるのかがリアルに分かるのは大きかったです。 もう一つ良かったのは、対立を煽るでもなく、楽観するでもなく、「現実を正しく見ることがまず大事」という姿勢が全体を通して一貫しているところ。外交や軍事の話も、身構えずに読めましたし、米国や日本の政策の変化も“なぜそう動くのか”が腑に落ちる形で整理されていきます。自分の判断軸をつくる材料として、ちょうどいい距離感の本だと思います。 国家とか安全保障という言葉に苦手意識があるけれど、見えないところで何が起きているのかは知りたい、という人に刺さる一冊です。
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