
デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える (NHK出版新書)
堤 未果
NHK出版 / 2021-08-31
この本について
最近、「キャッシュレス化って本当に便利になってるだけなのか」「公共サービスの民営化って、なんとなく不安だけど理由が説明できない」といったモヤモヤをよく聞きます。自分も同じで、なんとなく時代に流されている感覚だけ残っていて、足元で何が起きているのかがつかめないままでした。 この本を読んで一番大きかったのは、表向きの“効率化”や“未来志向”とは別に、具体的にどんな現場でどんな変化が起きていたのかが、数字や事例でつながって見えてきたことです。たとえば韓国のキャッシュレス拡大で延滞率が一気に跳ね上がった話は、技術の進歩が生活の脆さにも直結することを教えてくれるし、介護施設が外資に買われたあと、雇用が最小コストに最適化されていく流れは、どこか遠い話ではなく自分の周りでも起きていそうだと感じました。地方自治が縮小され、住民情報が企業にとっての“金脈”になる構造も、ニュースだけでは気づきにくい部分です。 読み終わって、何かを劇的に変えられるわけではないけれど、「知らないまま流される」状態からは一歩抜け出せた感覚がありました。社会の仕組みを善悪で決めつけず、まず事実として理解したい人に向いています。 制度やデジタル化のニュースを見ると胸のあたりがざわつく、でも何に不安なのか言語化できていない——そんな人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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