
エンジニアが学ぶ物流システムの「知識」と「技術」 第2版
石川 和幸
翔泳社 / 2021-11-18
この本について
物流まわりの業務って、自分の担当じゃないはずなのに気づけば影響を受けていて、「なんでこんなに段取りが読めないんだろう…」みたいなモヤモヤが残りやすいんですよね。現場の人手不足や再配達の増加みたいな“社会の事情”も絡むので、単純に仕組みの問題だけでは片付かないところも厄介です。 この本がよかったのは、そういうモヤモヤを「どこでボトルネックが生まれているのか」という視点にまで落とし込んでくれた点でした。たとえばシングルピッキングとトータルピッキングの違いみたいに、倉庫の現場で何が起きているかが手触りのあるレベルで理解できると、こちらが依頼した作業がどれだけ負荷になるのかがイメージできます。また、TMSの配車計画の仕組みを知ると、急な輸送量の変動でどうして混乱が起こるのかが腹落ちします。さらに、センター倉庫→地域倉庫→デポ倉庫という多段構造を知ることで、リードタイムが思ったより動かせない理由にも納得がいくようになりました。 けっして「物流を制すれば勝てる」といった大げさな話ではなく、日々の業務で感じる小さなズレを、自分の中で説明できるようになる本だと思います。エンジニアでも企画職でも、物流の仕組みが“ブラックボックス”に見えている人には特に刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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