
21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考 (河出文庫)
ユヴァル・ノア・ハラリ and 柴田裕之
河出書房新社 / 2021-11-05
この本について
最近「情報は溢れてるのに、判断の軸だけどんどん揺らぐ」という感覚が前より強くなっていませんか。ニュースを読んでも、一つの物語に寄りかかってないと不安になるのに、その物語自体が本当に正しいのかは分からないまま。僕自身も、そんなモヤモヤを抱えたまま仕事をしていました。 『21 Lessons』は、答えをくれる本というより、「そもそもいま何に振り回されているのか」を整理してくれる一冊でした。たとえば、私たちの判断が物語に強く縛られる仕組みを示したうえで、その物語を疑うことがどれだけ怖いかも正直に書いてくれる。さらに、AIやビッグデータが当たり前になる時代に、人間という存在そのものの前提が揺らぐ感覚に、言語を与えてくれます。大量の情報をどう使うかではなく、「どう意味づけるか」が核心なのだと、腹落ちしたのはこの本のおかげでした。 自分の軸をアップデートしたいけど、何を手放して何を残すべきか分からない。そんな人にはとくに刺さると思います。世界の変化の話をしているようでいて、最終的には「どう生きるか」の実感に戻ってくる、不思議な読み味の本でした。
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