
イスラエルとユダヤ人 考察ノート (角川新書)
佐藤 優
KADOKAWA / 2020-02-08
この本について
国際ニュースを見ていても、「結局どこまでが事実で、どこからが物語なのか」が分からず、判断に迷うことってありませんか。特にイスラエルやユダヤ人をめぐる話題は、距離があるぶん先入観に引っ張られがちで、自分の中で整理しきれないまま終わることが多いと思います。僕もずっとそんな感じでした。 この本は、いま起きている出来事を単なる賛否で割り切らず、どういう歴史の文脈と「国家としての事情」の上に乗っているのかを、実務の視点でつないでくれます。AI監視技術の話にしても、遠い未来の警告ではなく、治安や主権をめぐるリアルな問題として語られていて、「なぜイスラエルはここまで警戒するのか」が腑に落ちます。また、外務省の語学研修や情報の取り方に踏み込むあたりは、日本の立場を考えるうえで避けて通れない論点で、ニュースの見え方がけっこう変わりました。 イスラエル支持か否か、善悪どちらか、という単純化に引っ張られず、「国益とは何か」「事実を見るときの癖はどこにあるのか」を自分の頭で考えたい人には、静かに効く本だと思います。国際情勢のニュースでいつも判断が揺れがちな人に、特に刺さるはずです。
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