
考える教室 大人のための哲学入門 NHK出版 学びのきほん
若松 英輔
NHK出版 / 2019-03-25
この本について
最近、人と話していて「なんでこんなにかみ合わないんだろう」とか、自分の考えを言葉にしようとすると急に心もとなくなる、みたいな瞬間が続いていました。相手の意見を聞く余裕もないし、自分の中の本音もつかめない。そんなときに開いたのが『考える教室』でした。 この本が助けてくれたのは、まず「自分と異なるものをすぐ誤りとして扱ってしまう」いつもの癖に気づけたことです。相手の立場や知識よりも、その人の態度を見ることの大事さを教えてくれて、妙に肩の力が抜けました。さらに、答えを急がずに、自分で問いを持ち続けることの意味がすっと腑に落ちたのも大きかったです。哲学って難しそうに見えるけれど、要は“自分が今どこに立っているかを確かめる作業なんだな”と。 そしてもう一つ、読みっぱなしにせず、自分の言葉で一行でも書き残すことで、思考がちゃんと「自分の人生」に戻ってくる感覚がありました。遠くの知識ばかり増えて、自分が何者かわからなくなるあの感じが、少しだけ薄れます。 人の意見に振り回されやすい人、あるいは“自分の考えってそもそもどこにあるんだろう”と感じている人には、静かに効いてくる本だと思います。
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