
ハマス・パレスチナ・イスラエル-ーメディアが隠す事実 (扶桑社BOOKS新書)
飯山 陽
扶桑社 / 2023-12-21
この本について
中東のニュースを見ていて、「結局どこまでが事実で、どれがプロパガンダなんだろう…」と立ち止まることがよくあります。立場によって語り方が変わるし、弱者性や道徳心に訴えられると、どこまでが本質なのか自分でもわからなくなる。そんなモヤモヤを抱えたまま時間だけが過ぎていく感覚、けっこうしんどいんですよね。 この本は、そういう時に一度視点をリセットするきっかけになります。著者が強調しているのは、表で語られる「善悪」の図式ではなく、実際に現地で起きている行動や構造そのものを見ること。たとえば、ガザで誰が権力を握り、住民がどう扱われているのか。あるいは、「弱者=善」という思い込みがどのように議論を歪めてしまうのか。ニュースでは曖昧に流される部分が、冷たすぎず、でも誤魔化さずに説明されていきます。読者が保存した抜粋に強く反応しているのも、この“行動を基準に見る”姿勢に触れたからだと思います。 もちろん、この本が唯一の正解を示すわけではありません。ただ、感情論やイメージに流されそうになった時に、「いったん事実ベースに戻ろう」と思わせてくれる現実的な軸をくれる。自分の判断を人任せにしないための材料が手に入る感覚があります。 中東問題を深く語りたいわけじゃないけれど、「せめて自分の頭で整理できるようになりたい」という人には刺さる一冊です。僕自身も、そのために読みました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
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