
睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本
河合真、立花直子
丸善出版 / 2022-10-26
この本について
寝つけない日が続いたり、薬を続けていても「これで合ってるのか」とふと不安になることってありますよね。自分の体で起きていることなのに、仕組みがつかめなくて余計にモヤモヤしてしまう。僕もずっとそのタイプで、薬を使う・使わないの判断を自分の中で整理できずにいました。 この本が助けになったのは、まず「非薬物療法なしに、処方をやめるなんて無理」という前提をはっきり示してくれたところです。精神論ではなく、体のメカニズムに沿って現実的に説明してくれるので、必要以上に自分を責めなくて済むようになりました。そして、NREMとREMがどう循環し、どの薬がどこに作用するのかを具体的に描いているので、「眠れない理由」が点ではなく流れで理解できるようになります。たとえば、SSRI がREM睡眠を抑える話は、僕自身も読みながら「あの時のあの感覚はこれだったのか」と腑に落ちました。 もう一つ大きかったのは、医療者側の視点も率直に書かれているところです。言葉は少なくても、知識は高いレベルで持っていないといけないという記述に触れて、こちらが感じていた不安や遠さが少し和らぎました。「覚醒と睡眠が互いに影響し合う」という考え方も、生活のどこを整えるべきかを判断する軸になります。 薬を使うことを必要以上に後ろめたく感じている人や、自分の眠りをもう少し構造的に理解したい人には静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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