
承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?
太田 肇
東洋経済新報社 / 2007-10
この本について
自分の仕事ぶりや生き方に、どこまで「承認」を求めているのか。頭では気にしないと言いながら、職場の評価や周りの視線に振り回されてしまう瞬間ってありますよね。しかも、ほめられて嬉しいときと、ほめられた途端に急にやる気がしぼむときが自分でも説明できなかったりします。 この本を読んで腑に落ちたのは、「承認」にも種類があって、どんな承認を軸にして生きているかで働き方もモチベーションも変わってくるという視点でした。たとえば、自己実現を目的として追うほど不安定になるという指摘は、何となく“成長しなきゃ”と焦る自分にブレーキをかけてくれますし、〈表の承認〉がある環境と〈裏の承認〉ばかりの環境で、人のふるまいがまるで違うという話も、日々の職場の風景と結びついて妙にリアルです。さらには「出る杭は打たれるけど、出すぎた杭は打たれない」という逆説をどう扱うかも、実際の行動レベルでヒントになります。 結局のところ、承認欲求を否定するのではなく、自分にとってどの承認がエネルギーになるのかを見極めたほうが健全なのだと思います。仕事を“やらされるもの”から“自己表現の場”に変えたい人には、特に刺さる本です。
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