
同調圧力の正体 (PHP新書)
太田 肇
PHP研究所 / 2021-06-15
この本について
仕事の場で、「なんでこんなに空気を読まなきゃいけないんだろう」とか、「合理的に考えれば別のやり方があるのに、誰も言い出さないよな…」みたいなモヤモヤってありますよね。僕自身、会議で納得してないのに周りの温度感に合わせてしまって、後から自分にがっかりすることがよくありました。 『同調圧力の正体』は、そのモヤモヤを“性格”でも“気合不足”でもなく、社会や組織の構造として説明してくれる本です。たとえば、日本の職場が「目的集団」のはずなのに「共同体」のように振る舞う理由や、表向きは“自発的”と言いながら実態は“全員参加が前提”になる仕組み。そして、縦の圧力よりも厄介な、横からの“正義”による圧力の存在。どれも、自分の経験と結びついて理解できるので、読んでいて妙に納得してしまいました。 読んでいくと、「自分が弱いから同調してしまう」のではなく、「同調しやすい環境に置かれている」という見方に切り替わっていきます。すると、無理に逆張りをするのではなく、どの場面で距離を取るべきか、何を“役割”として割り切ってしまえばいいかが見えてくる。個人の振る舞いというより、“位置取り”を整える感覚に近いです。 職場の空気に疲れやすい人、自分の考えがあるのに言えずに飲み込んでしまう人にはかなり刺さると思います。僕には、今いる環境を少し俯瞰して見るきっかけになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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