
ルポ 特殊詐欺 (ちくま新書)
田崎基
筑摩書房 / 20221110
この本について
最近、「なんでこんなに“普通の人”が犯罪に巻き込まれてしまうんだろう」と考えることが増えました。自分とは関係ない世界の話だと思いたいのに、ニュースを見るたびにその距離感が揺らぐ。そんなモヤモヤを抱えているときに、この本を読むと視界が少し変わります。 『ルポ 特殊詐欺』は、被害者側ではなく“犯人側”から構造を描いた一冊です。読んでいて一番刺さったのは、末端が簡単に消耗されていく仕組みが、個人の弱さではなく社会の格差や孤立にしっかり根を張っているという点でした。「闇バイトから一歩踏み込んだだけで共同正犯になる」「受け子が次々と捕まり、組織の上にはほとんど手が届かない」など、切り取られたニュースでは見えない現実が淡々と積み上がっていきます。 もう一つは、加害者の行動が“判断の連続”ではなく、“逃げ場を失った結果”として描かれているところです。100万円盗っても取り分は1.5%、SIMカードを川に捨てながら移動し続ける飛び、指示役の男の姿は最後までつかめない。この距離感を知ると、「悪い奴が悪いことをした」という単純な説明では足りなくなるはずです。 犯罪報道の裏側を、もう少し立体的に見たい人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの54%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




