
仕事と人生に効く教養としての映画
伊藤 弘了
PHP研究所 / 2021-07-27
この本について
仕事や人生で煮詰まってくると、「新しい視点がほしいのに、専門書を読むほどの気力はないんだよな…」という日がけっこうあります。僕もそうで、気づけば同じ考え方のループに入り、スクロールし続けるだけで一日が終わることもあります。ただ、そんなときに映画を通して得た気づきが、意外と仕事の判断や人との距離感を整えてくれることがあるんですよね。 この本は、映画そのものよりも「映画を見るとはどういう行為なのか」を丁寧に扱ってくれます。たとえば、映画館では途中離席をそれほど恐れずに作れるからこそ、物語にゆる急がある構造になるという指摘。これを知ってから、仕事の企画でも“緩急のつけ方”を考える癖がつきました。また、西部劇と宇宙が同じ“フロンティア”でつながるように、映画史をメタに整理する視点は、情報整理の方法そのものを見直すきっかけになります。さらに、映画を通して自分の感情の振れ幅を知るという話は、忙しい日のデジタルデトックスとしても腑に落ちました。 映画好きだけでなく、「専門外の世界からヒントをもらいたい仕事人」にはかなり刺さる本だと思います。大げさな処方箋ではなく、日常の視点が少しだけ変わる。その変化がちょうどいい一冊です。
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