
会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか (文春e-book)
ニック・エンフィールド and 夏目 大
文藝春秋 / 2023-03-27
この本について
会話していると、相手の返事がちょっと遅いだけで「嫌われた?」とか「説明が下手だったかな…」みたいに勝手に不安が膨らむことがあります。仕事でも、オンライン会議の沈黙が怖くて早口になったり、相手の言葉を遮ってしまったり。僕自身ずっと悩んでいたのですが、この本を読んでから、沈黙や反応のズレを前より冷静に受け止められるようになりました。 面白いのは、人間の返答って平均200ミリ秒くらいで、瞬きとほぼ同じスピードしか余裕がないという事実です。国によってその速さがわずかに違うだけで、私たちは「遅い」と感じてしまう。つまり多くのモヤモヤは相手の性格ではなく、単に脳の処理速度や文化的な微差によるものだと知れます。また、「うーん」「あのー」みたいな言葉が単なる口癖ではなく、会話を維持するための大事な役割を持っていることも丁寧に説明されていて、相手の“止まる時間”にも意味があるのだと思えるようになります。 さらに、会話は各自がバラバラに喋っているのではなく、二人で一つの機械を動かしているような共同作業だという視点が新鮮でした。相手の反応が自分の次の行動を作り、自分の反応もまた相手を動かしている。そう考えると、多少の誤解や沈黙があっても、必要以上に自分を責めなくていいんだと思えます。 人とのやりとりで「間」を気にしすぎて疲れやすい人に特に刺さります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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