
分断と凋落の日本
古賀茂明
日刊現代 / 2023-04-12
この本について
政治のニュースを見ていて、「なんでこんな大事なことが、気づいたら既成事実みたいに進んでるんだろう…」とモヤモヤすること、僕もよくあります。自衛隊の役割や防衛費の話も、気づけば意見が極端に割れていて、どこから考えればいいのか迷うんですよね。 『分断と凋落の日本』は、そのモヤモヤを一度立ち止まって整理するきっかけになりました。とくに、安倍政権から岸田政権へどう力が受け継がれていったのか、その背景にどんな個人の思いや歴史の積み重ねがあったのかが丁寧に追われていて、「今の状態は突然生まれたわけじゃないんだ」と腑に落ちる瞬間が多いです。政治的立場を煽るというより、「なぜこうなっているのか」を淡々と追跡していて、読みながら頭の中の地図が塗り直される感覚がありました。 また、防衛費倍増や敵基地攻撃能力の議論が、どんなプロセスで国民の前に現れたのか。当時の官僚の戸惑いや抵抗まで書かれていて、いま自分たちが見ている政策の裏にどれだけの揺れがあったのかが伝わってきます。こういう“裏側の温度”を知ると、ニュースの見え方もだいぶ変わってきます。 日々の政治ニュースに違和感を覚えつつ、「結局これって何が問題なんだろう」と考え続けている人に刺さる本だと思います。僕自身も読みながら、自分の中で固まっていた思い込みがいくつかほぐれていきました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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