
ビジネスエリートが知っておきたい 教養としてのヨーロッパ史
伊藤 敏
PHP研究所 / 2023-04-26
この本について
歴史を勉強し直したいと思いつつ、「どこから手をつければいいのか」「国ごとの話が点でしか覚えられない」というモヤモヤを抱えたまま時間だけが過ぎていくこと、よくあります。ヨーロッパ史も同じで、フランクだのローマだのノルマンだの…名前だけ聞いてもつながらないんですよね。 この本がよかったのは、そのバラバラに見える出来事が「ヨーロッパという文化圏がどう生まれたのか」という一本の流れにまとめられていくところです。たとえば、カール大帝を「ヨーロッパの父」と呼ぶ理由がEUの原加盟国にまでつながるとか、ローマ文化圏とゲルマン文化圏の境界がそのまま現代の言語分布に影響しているとか、普段のニュースでよく見る国同士の関係が急に立体的に見えてきます。また、東西教会の分裂やノルマン人の拡散など、単語としては知っていた出来事が、同じ地図の上で動く実在の人々として理解できるようになる感覚がありました。 仕事で海外の動きを追う人や、国際情勢のニュースを「なんとなく」ではなく地続きで理解したい人には特に刺さると思います。大げさに世界観が変わるというより、点だった知識が線になり、日々の情報の解像度が穏やかに上がっていく本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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