にがにが日記

にがにが日記

岸政彦、齋藤直子

新潮社 / 2023-11-01

累計読者数3
平均ハイライト数 30件/人
推定読了時間 約6時間24分
star総合評価 71/100
menu_book精読型

この本について

仕事の量を調整できなかったり、人間関係の余韻をいつまでも頭の中で反芻してしまったり、「自分はいったいどこに向かってるんだろう」とふと立ち止まってしまうことってありますよね。忙しさでごまかしながらも、心の底にいつも小さなざらつきが残っている感じ。僕自身、この数年ずっとその感覚と一緒に暮らしています。 『にがにが日記』は、そのざらつきとほとんど同じ地面に立って書かれた本だと思いました。派手な解決策は出てきません。むしろ、体調を崩した日、仕事をキャンセルした日、猫の老いに向きあう時間、深夜にふと言葉の呪縛に気づく瞬間…そういう「生活の重み」がそのまま記されていて、読んでいると自分の生活にも少しだけ風が通るような感覚が生まれるんです。たとえば、嫌な会話を反芻してしまうクセへの気づきや、責任や公平という言葉がどれだけ人を縛るかという視点の転換は、日常のどこかでふっと思い出して、自分の行動が少し変わるきっかけになるはずです。 派手さはないけれど、いましんどい人の足元を静かに照らしてくれる一冊です。自分の生活を「そのままの温度で見つめたい人」に、とくに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

生活史研究で知られ、大阪と沖縄、そして音楽に魅せられた社会学者が綴る、発見と内省、諧謔と哀切に満ちた日記。ウェブマガジン「考える人」の人気連載に、最愛の猫とのかけがえのない日々を書き下ろした「おはぎ日記」を併録。
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