
「今どきの若者」のリアル (PHP新書)
山田 昌弘
PHP研究所 / 2023-11-15
この本について
日常がどんどん“イベント化”していく今の空気の中で、なんとなく自分の感覚がずれているような居心地の悪さを抱えている人は多い気がします。大きな出来事はないけれど、小さな違和感やささやかな変化はたしかにある。ただ、それを言葉にすると「地味すぎるかな」と思えてしまう。そんなとき、この本を読んでいると、自分だけの感覚だと思っていたものが社会の変化とちゃんとつながっているんだとわかり、肩の力が抜けました。 たとえば、SNSでは共有しづらい日常の細部にこそ生活の実感があること。勝敗がわからないまま長時間ハラハラするのがしんどくてスポーツ観戦から離れる若者の感覚が、怠惰ではなく「不確実性への向き合い方」の話になっていること。あるいは、子どもが「答え合わせ」を求めがちになる背景には、大人側の安心感を満たしたい気持ちが作用していること。こういう視点は、日常のモヤモヤを「構造として理解する」助けになります。自分が弱いからでも、周りがおかしいからでもなく、社会全体が変わっている。その中でどう距離を取るかを考える余白が生まれます。 読み終えるころには、日々感じていた説明しづらい違和感が、うっすら言語化される感覚がありました。特に、バズらない小さな出来事を大事にしている人や、「若者論」がどうもしっくりこなかった人には刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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