
教師のための「非認知能力」の育て方
中山芳一
この本について
学校現場にいると、「この子にどう声をかければいいんだろう」「目標は立てたけど、結局具体的に何をすればいいのか見えない」といったモヤモヤを抱えたまま動いてしまうことが多いですよね。自分の経験や勘だけで乗り切ろうとして、結局うまくいった理由も、うまくいかなかった理由も言語化できないまま過ぎていく感じ、僕もずっと悩んでいました。 この本は、そうした“なんとなく”を丁寧に言葉にしてくれる一冊でした。たとえば、児童・生徒の行動をその場で見取りながら小さくフィードバックしていく「直接的な意識づけ」や、行事や日常の営みの中でじわっと効いていく「間接的な意識づけ」など、普段やっていることを構造として捉え直せます。また、価値観をチャンクダウンして具体的な指標に落とし込むプロセスも、チームで共有すると行き当たりばったり感が薄れて、現場の議論が一段深まります。さらに、非認知能力にはプラスもマイナスも共存するという両義性の視点は、子どもを「伸ばすべき項目」として一方向に扱わないための重要なヒントになりました。 個人の力量や“できる先生の背中”だけに依存しないやり方を探している人には、かなり刺さると思います。子どもを見る目も、自分自身の実践を振り返る目も、少しだけ解像度を上げたいときに置いておきたい本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
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