
教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち (ハヤカワ新書)
石井 光太
早川書房 / 2023-06-20
この本について
子どもの勉強のことを考えると、どこまで親が関わるべきなのか分からなくなる瞬間ってありますよね。頑張らせたい気持ちと、このままでは追い詰めてしまうかもしれない不安。その境目が見えなくなって、モヤモヤだけが積もっていく感じ、すごく分かります。 この本は、「やりすぎてしまう親」を責める本ではなく、子どもがどんなペースで成長し、どんな時に自分から動き始めるのかを淡々と示してくれます。読んでいて印象的なのは、子どもの精神的な成熟には本当に差があるということ。小学生で自分の将来を描ける子もいれば、二十歳を過ぎて動き始める子もいる。その「幅」を前提にすると、今の焦りが少し落ち着くんですよね。 もうひとつ大きかったのは、親が良かれと思って言っている言葉が、子どもから退路を奪ってしまうことがあるという指摘です。やめてもいいよと言いながら、実際にはやめられない空気をつくってしまう。その構造が丁寧に言語化されていて、自分の言動を静かに振り返るきっかけになります。また、「教育とは本来子ども主体である」というシンプルな原点に戻してくれるのも、この本の大事な役割だと思いました。 子どもの勉強を支えたいけれど、どこまで踏み込むべきか迷っている人には特に刺さる一冊です。親子の距離感に悩んでいる時に読むと、余計な力がふっと抜けます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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