
心理学に学ぶ鏡の傾聴
岩松 正史
翔泳社 / 2024-06-24
この本について
人の話を聴いていると、気づけば心の中でジャッジが始まったり、「嫌われたらどうしよう」と相手の反応ばかり気にしてしまったりしませんか。僕もよくあります。相手を支えたい気持ちがあるのに、聴けば聴くほど自分が揺れる。そんな状態だと、人の話を落ち着いて受け止めるのはなかなか難しいんですよね。 『心理学に学ぶ鏡の傾聴』を読んで印象的だったのは、「揺れるのは下手だからではなく、人の話が自分を映す鏡になるから」という視点でした。相手の言葉に苛立ちや劣等感が湧くのも、反論したくなるのも、自分の内側が映っただけだと知ると、少しだけ落ち着けます。そしてもう一つ大事なのは、聴き手が自分軸でいるほど、相手も自分軸に戻りやすくなるという話。無理に変えようとしなくても、ただそのまま受け止めることで相手が自分を見つめ直しやすくなる、というのは実感としても腑に落ちました。 この本は「もっと上手に聴かなきゃ」と自分を追い込むための本ではなく、聴く側の心がどう動いているかを丁寧に言語化してくれる本です。現場の苦労もリアルに書かれていて、優しさだけでは片づけられない部分にも触れてくれるので、読み終わる頃には少し肩の力が抜けます。 誰かの相談を受けるとすぐに自分が疲れてしまう人、相手に合わせすぎてしまう人にとくに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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