
もう一度、泳ぐ。 (文春e-book)
池江 璃花子
この本について
最近、うまくいかない日のたびに「前の自分ならもっとできたのに」と落ち込むことがあって、比べても仕方ないと思いながら、つい昔の自分を基準にしてしまうことがあります。頑張りたい気持ちと、もうちょっと休みたい気持ちが同時に出てきて、結局どこに立てばいいのか分からなくなるあの感じです。 池江璃花子さんの『もう一度、泳ぐ。』は、そういう揺れの中にいる時に静かに効いてきます。過去の自分と比べて気持ちが沈む瞬間もちゃんと書かれていて、「比べないようにしよう」と無理に気持ちを上塗りするのではなく、比べてしまう人間らしさごと受け止めているところがまず救いでした。そこから、レベルが落ちていても目標を持ち直すという現実的な姿勢が示されていて、自分の立て直し方のヒントに近いんです。また、看護師さんとの何気ないやり取りのように、誰かの一言に救われる場面が丁寧に描かれていて、「自分の弱さをそのまま抱えた状態で前に進んでいい」と思えるようになります。 読んでいて強がりすぎなくていいし、希望が遠くにしか見えない時でも、その存在を手放さなくていいという感覚がじんわり残りました。今の自分に少しがっかりしている人や、立ち止まりながらでも前に進みたいと思っている人に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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