
挫折を愛する (角川oneテーマ21)
松岡 修造
KADOKAWA / 2012-12
この本について
仕事でも日常でも、ちょっとしたミスや評価の揺れで気持ちが沈んでしまうこと、けっこうあると思います。褒められたら元気になるけど、実際はその場しのぎで終わってしまうこともあって、「じゃあ自分はどう立て直せばいいんだろう」と迷う。僕自身もそこで何度もつまずいてきました。 『挫折を愛する』は、そんな“自分の扱い方がよくわからない時期”にちょうどいい距離感で寄り添ってくれる本でした。印象的だったのは、まず「人の評価は曖昧」という視点。イチロー選手のエピソードにもあるように、周囲の言葉に振り回される前に、自分が本当に見るべきものはどこかを思い出させてくれます。そしてもう一つは、弱さを否定しない姿勢。落ち込む自分を責めるのではなく、「弱いなりにできることをやる」ほうが前に進みやすい、というごくまっとうな感覚です。さらに、日記を書く習慣や“自分の取扱説明書”づくりなど、気持ちを整えるための具体的な手がかりが豊富で、読んで終わりにならないのも良かったところでした。 他人の励ましより、自分の言葉で立ち上がれるようになりたい人に向いています。今のモヤモヤをどう扱えばいいのか定まらないとき、一度立ち止まって読む価値のある一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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