
ちょっとのコツでうまくいく! 躁うつの波と付き合いながら働く方法
松浦秀俊 and 高江洲義和
この本について
気分の波があると、仕事のペースや人との距離感が急にわからなくなる時がありますよね。調子がいい日は「いけるかも」と思うのに、翌日は霧の中みたいに思考がぼんやりしてタスクの難易度さえ判断できない。通院を続けるべきなのか、どこまで周りに頼っていいのか、そのあたりの迷いもずっとつきまといます。 この本は、そういう“行ったり来たりする日常”を前提にしながら、どうやって働き続けるかをかなり具体的に示してくれます。たとえば、気分の変化を「点」でなく「線」で見ることで、突然に見える波の前にある小さな兆しを拾えるようになる話。あるいは、自分専用の「双極トリセツ」をつくり、調子が崩れ始めた時に“何をどう意図してやるのか”を決めておくプロセス。さらに、うつ状態だからといってただ休むだけでは解決にならない場合があることや、作業をスモールステップに分けて“いまの自分ができる程度”に調整する感覚も、とても現実的です。 読みながら感じたのは、「治療だけに任せず、自分でも扱える部分がある」という安心感でした。専門家に頼りつつ、自分でも気分の動きや対処を言語化していくことで、無理なく働き方を整えていける。そういう“地に足がついた工夫”が詰まっている本です。 双極症とうまく付き合いながら働く道を探している人、あるいは「頑張りたいけど、その頑張り方がわからない」と感じている人に静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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