
一冊でわかるイタリア史 世界と日本がわかる 国ぐにの歴史
北原敦
河出書房新社 / 2020-05-25
この本について
歴史の本を読むときって、「名前や事件は覚えるんだけど、結局どうつながってるのか分からないまま終わる…」みたいなもやもや、ありませんか。イタリア史はとくに国も勢力も多くて、地図が頭の中でぐちゃっとしがちです。僕もずっとそんな状態でした。 この本が助かったのは、点で覚えていた出来事がじわっと一本の線になる感覚があったことです。たとえば、カルボナリや青年イタリアの蜂起が単発の事件ではなく、啓蒙思想の流入やナポレオン体制の崩壊といった大きな流れの中に置かれて説明されるので、「なぜ人々がそこまで動いたのか」が腹に落ちてくる。さらに、シチリア王国の成立やヴェネツィアの外交など、地域ごとの事情がていねいに描かれていて、イタリアが「最初から一つの国」ではなかったことが自然と理解できます。歴史の後ろにある人々の不安や希望が見えると、暗記ではなく物語として読めるようになるんですよね。 仕事でもそうですが、複雑なものを理解したいときって、いきなり枝葉ではなく「流れの筋」をつかむことが必要なんだと実感しました。イタリア史を知りたい人だけじゃなく、「物事の構造をつかむのが苦手」と感じている人にも届く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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