
美しきイタリア 22の物語 (光文社新書)
池上 英洋
光文社 / 2017-08
この本について
仕事に追われていると、ふと「知らない土地の空気を吸いたい」と思うことがありませんか。でも実際には旅行に行く余裕もないし、ただの観光ガイドを読んでも心が動かない。そんな時に、もう少し深いところで世界とつながれる本がほしくなるんですよね。 『美しきイタリア 22の物語』は、国や都市の紹介というより、「その土地に流れてきた時間そのもの」を手渡してくれるような一冊でした。読者が抜き出してくれた部分を見ると、街の成り立ちや大学の仕組み、料理の背景や政治の歴史など、表面だけでは拾えない“地層”に心が動いている感じがします。ボローニャの学生が大学を動かしていた話なんかは、今の働き方や組織の在り方を考えるきっかけにもなるし、ナポレオンが島でどう暮らしたのかを知ると、歴史上の人物も急に距離が近くなる。そんなふうに、地名が「ただの名詞」じゃなくなる瞬間がこの本にはけっこうあります。 自分の世界が少し狭く感じてきた時、旅に出る代わりに読むと、頭の中に風が通るような感覚があります。特に、土地の背景を知ることで日常の視野を広げたい人には刺さると思います。 遠くの場所の話なのに、自分の生活の問い直しにつながる。そんな読書がしたい時に静かに効いてくる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの83%が集中しています。
読書の順序
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