
実はおもしろい古典のはなし 「古典の授業?寝てたよ!」というあなたに読んでほしい
三宅香帆、谷頭和希
この本について
古典って、学校でいちど挫折すると「もう一生わからない気がする」みたいな変な苦手意識が残りませんか。人物関係がややこしいし、時代の常識もピンと来ないし、そもそも今の生活とどうつながるのかもよくわからない。僕もずっとそんな感じで、気になりつつ距離を置いていました。 この本は、その「つながらなさ」をほどく方向に寄り添ってくれるのがありがたいところでした。源氏物語なら家系図や身分制度をまず押さえてくれるので、物語の流れが一気につかみやすくなるし、平賀源内や蔦屋重三郎の話では、当時の文化の動きや人のノリまで想像しやすくなる。さらに、蜻蛉日記を“主婦文学”として読んだり、ヤマタノオロチを“川の氾濫”として捉える視点は、古典がただの古い物語じゃなくて、生活のリアルとつながっていたんだなと腑に落ちます。 読んでいて面白いのは、どの作品も「今の自分たちの感覚」に引き寄せて語ってくれるところでした。清少納言はインスタっぽいとか、紫式部は鍵アカで愚痴ってるみたいだとか、そういう例えがあるだけで急に身近になるんですよね。古典の人物たちも、恋に迷ったり、職場でモヤついたり、引け目を感じたりしていたんだと思うと、自分の悩みまでちょっと相対化されていく感じがあります。 「昔の物語が生活感を持って読めたら楽しいのにな…」とひそかに思っている人には、かなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの73%が集中しています。
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