
この本について
ものづくりをしていると、「正しいやり方」に縛られて、手が止まる瞬間ってありますよね。自分でもよくあります。役に立つはずの知識が、いつの間にか“概念の牢屋”みたいになって、「それっぽいもの」しか作れなくなる。そこから抜け出したいのに、どう動けばいいのかがわからない。そんなモヤモヤを抱えているときに、この本がかなり効きました。 小林賢太郎さんの言葉は、創作論というより「視点のほぐし方」に近いです。たとえば、夢を名詞ではなく動詞で捉える話。肩書きに縛られず、「いま何をしたいか」から考えると、進み方がスッと変わる感覚がありました。また、「制限があるから作れる」という考え方も救われます。自分の足りなさを責めるより、与えられた条件を起点にした方が、アイデアが生まれやすい。これは創作だけでなく、日常の判断にもそのまま使えました。 さらに、アドバイスを「感想」と「意見」に分けるという視点は、仕事でも人間関係でもそのまま役立ちます。全部を丸呑みも、全部を跳ね返すのも違う。自分の軸足をどこに置くべきかを、ちゃんと自分で考えるためのヒントが散らばっています。 作品づくりに限らず、「自分のやり方を見つけたいけど、いまはまだ揺れている」という人に刺さる本です。焦って答えを探すというより、少し深呼吸して、自分の視点を整えたいときにちょうどいい一冊でした。
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