
DX成功の鍵 トップが変える企業の未来 NECが挑んだ変革の記録
小玉 浩 and 森田 隆之
日経BP / 2025-08-22
この本について
「変えなきゃいけないのはわかってるけど、どこから手をつければいいのか…」 組織にいると、こんなモヤモヤを抱えたまま日々が流れていくことが多いですよね。計画だけが分厚くなって、現場は何も変わらないまま、という光景にも覚えがあります。 この本が面白いのは、NECという巨大組織が実際にどう変わっていったのか、その“途中の泥くささ”まで書かれているところです。データ統合も、会議のすれ違いも、最初からうまくいくわけじゃない。でも、5割の完成度でも一度可視化することで前に進める、といった現実的な進め方が語られていて、読んでいて肩の力が抜けました。また、ROIではなく「時間あたりのリターン」で判断するという発想は、日々の仕事の優先度づけにも直結します。 そして何より、変革は技術ではなく文化から始まるという視点が刺さりました。役員同士でさえ言葉が通じていなかった、という話は他人事に思えない人も多いはずです。組織のスピードがなぜ遅くなるのか、その根っこにあるものが丁寧に語られています。 自分も「やらない理由ばかり思いつく時期」が長かったので、この本のリアルさはありがたかったです。変革の理論ではなく、“現場で何が起きるのか”を知りたい人に静かに刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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