
真犯人はこの列車のなかにいる (ハーパーBOOKS)
ベンジャミン ・スティーヴンソン and 富永 和子
ハーパーコリンズ・ジャパン / 2025-09-25
この本について
なんとなく日常がうまく噛み合わないときってありますよね。人の本音が読めないとか、空気だけが先に動いてしまう感じとか。仕事でも私生活でも、もう少し「他人の思考の裏側」をのぞけたら楽なのに……と思う瞬間、けっこうあるはずです。 『真犯人はこの列車のなかにいる』は、そんなモヤモヤをちょっとだけ面白い角度にねじってくれる本でした。事件自体はもちろんフィクションなんですが、登場人物のズレた思考や勘違い、言外に漂う空気の読みちがいが妙にリアルで、他人を見るときの「観察の粒度」が勝手に鍛えられます。服装で虚勢がわかるとか、席を移動するほんの一瞬に感情がにじむとか、そういう細部の描き方がやたら刺さるんです。 もうひとつ良かったのは、語り手自身も完璧じゃないところ。推理作家なのに人間関係では普通に迷うし、嫉妬もするし、時々無茶な解釈もする。その不器用さごと読めるので、「外した推理も含めて、人を見るってこういうことだよな」と落ち着く瞬間がありました。豪華列車ザ・ガンの空気感も効いていて、閉ざされた空間での観察って、現実の職場や家庭でもあるなと妙にリンクします。 人間関係の“見えないところ”にいつも引っかかる人、あるいは自分の読みのクセをちょっと客観視してみたい人には特に響く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




