
資本主義が嫌いな人のための経済学〔新版〕 (ハヤカワ文庫NF)
ジョセフ ヒース and 栗原 百代
累計読者数4
平均ハイライト数 53件/人
star総合評価 60/100
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この本について
経済の話になると、どうしてこんなに意見がぶつかるんだろう、と感じることがよくあります。直観では正しそうなのに、専門家は「場合によりけり」と言うばかりで、余計にモヤモヤする。家賃規制やリサイクルのように、善意で考えた解決策ほど裏目に出るケースを見ると、「自分の感覚はどこまで信用していいんだろう」と不安になることもあります。 この本は、そのモヤモヤを少し落ち着かせてくれます。たとえば、私たちが普段流してしまう「当たり前」の裏側には、他の誰かの行動や選択が必ずつながっていて、そこを見落とすと議論がすれ違うという視点をくれる。価格やインセンティブの話も、単純な善悪ではなく、人が動くことで結果が変わるという、現実的な前提を丁寧に積み上げてくれる。リサイクルや協同組合の例のように、耳ざわりのいい主張ほど抜け落ちがあると気づけるのも、この本の大きいところでした。 経済学を学ぶというより、「直観だけで世界を判断していると足元をすくわれるかも」と静かに教えてくれる本です。複雑な話を知的に整理したい人、そして安易な“正しさ”に振り回されがちな人には特に刺さると思います。
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