
元「片づけられない女」の幸せの引き寄せ方 片づけ道
吉川 永里子
主婦の友社 / 2011-11-30
この本について
日々の部屋の散らかりを見て、「片づければ気持ちよくなるのは分かってるのに、どうして動けないんだろう」と胸の奥がざわつくことがあります。忙しさのせいにしてみたり、意志が弱いのかなと落ち込んでみたり。けれど本当は、片づけそのものではなく、自分がどんな状態でいると心地いいのかが見えなくなっているだけなのかもしれません。 この本を読んで印象的だったのは、抜粋にもある「自分はどんなことが好きで、どんなときに幸せか」という視点を、片づけのプロセスの中で丁寧に扱っているところでした。部屋を整えるというより、“自分の輪郭を取り戻す作業”としての片づけが描かれている感じです。例えば、なんとなく置いてきた物が、実は昔の自分の価値観そのままになっていて、手を入れることで今の自分に合う世界に少しずつ調整されていく。その変化が具体的に想像できるような語り口なので、重たいタスクだった片づけが、自分への理解を深める時間に変わっていきます。 また、片づけられないことを「だらしない」と決めつけず、積み重ねてきた生活背景を含めて見るスタンスが優しく、読んでいて救われる人は多いと思います。物を減らすより先に、なぜ自分がその状態に落ち着いてきたのかを振り返る流れがあるので、行動としての片づけも続けやすくなります。 部屋を整えたいというより、「今の自分を立て直したい」と感じている人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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