
笠原将弘の 30分で和定食 (旬の料理はこの人から。)
笠原 将弘
主婦の友社 / 2011-11-01
この本について
夕方になると「主菜は決まったけど、副菜どうしよう…」みたいな時間がよくあります。凝ったものを作りたいわけじゃないのに、結局ワンパターンになったり、味が重なって全体がぼやけたり。料理って毎日のことなのに、意外と判断の負荷が大きいんですよね。 この本を読んで印象に残ったのは、“足りないものを補う”という考え方が、その負荷を少しだけ軽くしてくれるところです。たとえば主菜がしょうゆ味なら副菜は塩味、焼き物なら火を使わないあえ物、といった具合に、組み合わせの軸がひとつあるだけで迷う幅がぐっと狭まります。さらに野菜の切り方や火の入れ方も、素材ごとの役割を意識すると味がまとまっていく感じがあって、料理が「作業」じゃなく「組み立て」になる感覚があります。 もう一つありがたいのは、玉ねぎをじっくり炒めてから他の素材を重ねるように加える、というような工程の丁寧さです。特別なテクニックではないのに、仕上がりに奥行きが出る方法が淡々と書かれていて、家の台所でも無理なく再現できます。料理に“プロの要素”を少しだけ取り入れたい人には特に刺さると思います。 毎日のごはん作りを少しでもラクにしたい。でも手を抜くだけじゃ味気ない。そんな間にいる人には、ちょうどいい一本線を引いてくれる本だと思います。
読書インサイト
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