
簡単、なのに美味い!家めしこそ、最高のごちそうである。
佐々木俊尚
この本について
仕事で疲れて帰ってきた日に、なんとなくコンビニに寄って済ませてしまう自分に、後ろめたさを感じることがあります。かといって、凝った料理を作る余力もない。うまく回らない日常の食事って、意外とずっとモヤモヤを残します。 この本が面白いのは、「ちゃんと作ろう」と肩に力が入った料理本ではないところです。たとえば、真鯛をそぎ切りにしてオリーブ油と塩と酢であえるだけで一皿になるとか、カボチャを炒めてバルサミコをさっとかけるだけで主菜になるとか、そういう“現実的にできる美味しさ”がたくさん出てくる。買い物だって、特別な食材を追い求めるのではなく、近くの産直で旬の野菜を少し多めに買うくらいの話。読むほど、「ああ、このくらいなら自分にもできるかもしれない」と体の緊張がゆるんできます。 そして、食べ方の提案だけじゃなく、「今日は大根を食べるところから考える」という発想の転換がじんわり効くんですよね。料理って、メニューを決めるより、食材と向き合うほうがずっと楽になるんだと気づかせてくれる。忙しい生活の中で、食事を整えることが、自分を整えることにつながる感覚が生まれます。 手間をかけずに、でも日々の食事を少しだけ丁寧にしたい人に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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