
「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! (PHP文庫)
佐藤 勝彦
PHP研究所 / 2000-04-01
この本について
量子論の本を読むときって、「結局、電子はどこにいるの?」「観測って何をしていることなの?」みたいなモヤモヤがまず立ち上がると思うんです。自分もそこが理解できなくて、動画を見ても概念がふわっとしたまま…という状態が長く続いていました。 この本は、そういう「一歩目のつまずき」をほどく視点がいくつもあって、読みながら何度か目の前が少しだけクリアになる瞬間がありました。たとえば、電子の位置が“確率で決まる”という発想を「推定の不確かさ」ではなく「そもそも確率そのもので決まる仕組み」として描いてくれるところ。自分の中の誤解がはっきり剥がれる感じがありました。また、ボーアの原子模型の“欠陥ごと説明してくれる”のもありがたくて、量子論が最初から完成形じゃなかったことがすんなり腑に落ちます。変な安心感があります。さらに、観測者と自然を分けないという一元的な考え方も、難しい話なのに生活の中の感覚と地続きで理解できるように書かれているのが良かったです。 「理屈を丸暗記するんじゃなくて、なぜそう考えるようになったのかを知りたい人」にはとても合う本だと思います。物理が苦手でも、理解の輪郭が一段濃くなるような読後感があります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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