
大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス)
大栗博司
講談社 / 2013-08-20
この本について
物理の本を読むときって、「言葉はわかるのに、世界の見え方までは変わらないな…」というモヤモヤがつきまといませんか。僕もずっとそんな感じで、量子の話や宇宙の話が“遠い世界の雑学”で終わってしまうことが多かったんです。でも、この本を読んでいると、抜粋にあるような「温度は分子レベルでは消える」「位置と速度は同時に決められない」といった一文が、日常の感覚をひっくり返す小さなきっかけになってくれました。 特に効いたのは、目の前の世界が“当たり前の姿をしているのはたまたま”という感覚が腑に落ちるところです。自然界の四つの力の強さの差や、暗黒物質・暗黒エネルギーの存在が「世界は分かっているつもりで分かっていないものだらけ」という前提を思い出させてくれるし、弦がフェルミオンにもボゾンにもなる説明は、“複雑そうに見える現象も、視点を一段深くすれば意外とシンプルに捉えられる”という感覚につながりました。 さらに、一般相対性理論と量子力学がそもそも食い違う理由、そして弦理論がそれをどう橋渡ししようとしているのかが、専門知識なしでも一本の線でつながっていく感覚があります。僕自身、「理解しきれなくても、世界をどう眺めるかがちょっと変われば十分だな」と思えるようになった本でした。 自分の認識の枠組みをいったん解体してみたい人に、静かに刺さる一冊です。
読書インサイト
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
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