
子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法
篠原 信
株式会社朝日新聞出版 / 2018-02-20
この本について
子どもの前で、つい「こうすればいいのに」と口を出しすぎたり、逆にどう関わればいいのかわからなくなったり。自分の対応が正しいのか、日によって迷うことってありますよね。僕もそうで、特に子どもが不安そうな顔をしていると、つい先回りして支えすぎてしまうことがあります。 この本がそっと効いてくるのは、「親が全部わかっていなくてもいい」という前提で話が進むところでした。真横に並んで、同じ方向を眺めるだけで子どもは安心すること。結果ではなく、工夫や試行錯誤そのものに気づいて驚いてあげること。教えるのではなく、あえて“教えない部分”を残して、子どもが自分で辿り着く楽しみを守ること。どれも特別なテクニックではなく、今日すぐ試せるのに意外と忘れがちな視点でした。 読みながら、自分が勝手に「よい親の役割」を背負いすぎていたことにも気づかされました。親が完璧である必要はなくて、足りない部分をそのままにして、子どもに埋めてもらう時間があるほうが、かえって子どもが前に進む勇気を持てる。その考え方は、肩の力がすっと抜ける感覚がありました。 “ちゃんと育てなきゃ”という気持ちが強いほど迷いやすいタイプの人に、特に刺さると思います。子どものための本に見えて、実は親の心にも余白をつくってくれる一冊でした。
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