
つらいときに読む本
小林 昭洋
サンマーク出版 / 2008-10-23
この本について
なんとなく毎日が流れていく感じがして、「自分は何かをちゃんとやれているのか」とふと立ち止まりたくなるときがあります。忙しくしているわりに満足感はなくて、かといって立ち止まるのも不安で、気づけばずっと小走りのまま時間だけが過ぎていく。そういうときに、視点をそっとずらしてくれる本があります。 『つらいときに読む本』の抜粋を見ていると、多くの人が刺さっているのは「走らなくてもできることが多い」という一文なんじゃないかと思います。無理に前へ前へ行かなくても、ちゃんとできることはある。むしろ立ち止まったから見えることもある。著者はそれを押し付けの言葉ではなく、日々の感情の揺れと一緒に語ってくれるので、読みながら肩の力が抜けていきます。 もうひとつ印象的なのが、「ただ時間を過ごすだけでは生きることにならない」という部分です。これを読んで、自分の毎日の中で「意志をともなった歩み」がどれくらいあっただろう、と静かに振り返るきっかけになりました。大きな行動じゃなくても、今日はこれを大事にしよう、という小さな選択を取り戻すことで、日常の輪郭が少しだけはっきりしてくる感覚があります。 焦っているわけでもないのに落ち着かず、気づけば自分を見失いがちな人に届く本です。無理に元気にさせようとはせず、今いる場所のままで呼吸を整えさせてくれるような一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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