
答えが見つかるまで考え抜く技術
表 三郎
この本について
なんとなく毎日が流れていく感じとか、考えているつもりなのに同じところをぐるぐるしている感じって、僕もよくあります。頭の中が散らかっているのに、その散らかり方さえ言語化できないまま一日が終わる、みたいな日も少なくありません。 表三郎さんの『答えが見つかるまで考え抜く技術』は、そういう“思考の迷子”みたいな状態に、派手ではないけれど確実に効いてくる本でした。たとえば、違和感を感じたらそれを一度どこかに置いておく「問いのプール」の考え方。無理に答えを出そうとしなくても、いったん引き出しにしまっておくだけで、数日後に急に意味がつながることが本当にあるんだ、と腑に落ちました。また、抽象と具体の間を行き来しながら考えるという姿勢は、机に向かうよりも、むしろ日記を書いたり、服装や行動を意識するところから始まるんだと気づかされます。 もう一つ、この本が個人的にありがたかったのは、「わかったふりをしない」という態度がちゃんと肯定されているところです。知識よりもまず“感じること”を優先していいという言葉は、思考が固まりがちなときの救いになりますし、スランプのときは思い切って休むという選択肢まで提示してくれているのが現実的でした。 自分の思考がどこで止まっているのかよくわからない人、あるいは考えることが好きなのに疲れやすい人には、特に刺さる一冊だと思います。
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