
向上心 (知的生きかた文庫)
サミュエル・スマイルズ and 竹内 均
リベラル社 / 2019-02-19
この本について
仕事でも私生活でも、ちょっとしたミスや人間関係の行き違いに引きずられて、必要以上に落ち込んでしまうことがありませんか。前向きに生きたいと思っていても、現実の生活はそんなに都合よくいかないし、「朗らかでいよう」なんて言われても正直ピンとこない日も多いと思います。僕も同じで、気持ちを立て直すコツのようなものをずっと探していました。 『向上心』を読んでいて印象的だったのは、強さとか努力の話に見えて、実は“気持ちの扱い方”についてずっと語っている本だということです。たとえば、「失敗に感謝する日が来る」と言い切る姿勢は、強がりではなく、落ち込む自分をどう使うかという視点をくれるし、「度量の大きな人間は極端に揺れない」という話は、自分の中のざわつきをどう静めるかのヒントになります。そして何より、「まず第一に朗らかであること」と繰り返される言葉が、明るさを義務ではなく“自分を育てる環境づくり”として描いているのが救いでした。 この本は、大げさな成功論ではなく、日々の感情に振り回されやすい人が少しずつ前に進むための土台を思い出させてくれます。特に、自分の機嫌に疲れてしまいがちな人や、ブレない軸を持ちたいけれど力みたくはない人にはしっくりくると思います。読んでしばらくしてからじわっと効いてくるタイプの一冊です。
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