
マンガでやさしくわかる傾聴
古宮昇, サノマリナ, and 葛城かえで
日本能率協会マネジメントセンター / 2017-01-30
この本について
人と話していて、「どう返せばいいのかわからない」「本音を引き出したいのに、相手が固くなる」といった場面、けっこうありませんか。自分も仕事でもプライベートでも同じところでつまずくことが多くて、結局“聞いているつもりで聞けていない”自分に気づくまでにかなり時間がかかりました。 この本がよかったのは、傾聴をテクニックとして盛るのではなく、「相手が心を閉ざすのは、その人にそうなる理由がある」というところから丁寧に説明してくれる点でした。たとえば、批判された経験がある人ほど話題が出てこないことや、「心を開かせよう」と思うほど相手は警戒すること。こういう“相手の内側で何が起きているか”を想像できるだけで、こちらの態度がゆっくり変わっていきます。実際、自分も会議の場で評価を挟まずに聞くだけで、相手がぽつぽつと話し始める瞬間が増えました。 もうひとつ大きかったのは、聴き手側の不安にもちゃんと触れてくれるところです。好かれたい、優秀に見られたいという気持ちがあると、つい急いで答えを出したくなる。そのクセに気づけたことで、余計な“支援者としての正しさ”を手放せるようになりました。 うまく聞けないことに悩んでいるけど、無理にキャラを変えたくない人には特に刺さると思います。
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