
「自分の居場所がない」と感じたときに読む本
水島広子
かんき出版 / 2016-07-19
この本について
人の輪にいてもどこか落ち着かないとか、初対面の場で理由のわからない居づらさを感じるときってありますよね。僕もそういう場面で、相手より先に自分をジャッジしてしまって、ますます身動きが取れなくなることがよくあります。この本を読んで一番驚いたのは、「居場所がない」という感覚そのものが、自分が下している判断だという指摘でした。 著者は、その悪循環を断つための具体的な行動として「人の話を評価を下さずに聴く」という、ごくシンプルだけど難しい姿勢を挙げています。相手に安全を提供するように耳を傾けていると、不思議とこちら側の緊張もゆるんでいく。この“相手に居場所を与える”という行為が、自分の居場所感覚にも影響する、という視点はかなり実用的でした。また、「今の自分の延長線上にしか生き方はない」という言葉は、自分探しの迷路に入りかけたときのストッパーにもなります。 過去の経験やタイプの違いで感じ方が変わることも丁寧に扱われていて、「自分は人と関わるだけで迷惑かも」と思いやすい人ほど救われると思います。刺さるのは、居場所のなさを“性格の問題”として抱え込みがちな人。読んでみると、少しだけ呼吸がしやすくなる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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