
はじめてのリーダー論 ―部下と上手につきあう31のコツ
小倉広
ゴマブックス株式会社 / 2013-11-21
この本について
リーダーになったのに、いつまでたっても「自分が動いたほうが早い」と思ってしまう。部下に伝えたつもりなのに動いてくれず、こちらもつい語気が強くなる。そんな日が続くと、何をどう変えればいいのか分からなくなります。僕自身、プレイヤーからリーダーに切り替わる瞬間がいちばん苦しかったので、このモヤモヤはよく分かります。 この本が効くのは、「結局、信頼関係しかないんだよね」という耳慣れた言葉を、現場レベルの行動にまで落としてくれているところです。例えば、チームの信頼は掛け声では作れず、まずはリーダーとメンバーの一対一の関係からしか始まらないという指摘。これだけでも、明日だれとどんな時間を取りに行くべきかが明確になります。また、メンバーが動かないのは「やるべきこと」を知らないからではなく、「やりたい状態」になっていないだけだと書かれていて、伝える量を増やす前に、相手の「?」を丁寧に拾う必要があるんだと腹落ちしました。リーダーの影響力は才能ではなく、日々のやり取りで貯まる信頼ポイントだという話も、妙にリアルです。 「いまのやり方では限界を感じているけど、精神論ではなく具体的に変えたい」という人に刺さると思います。リーダーとしての振る舞いを華やかに見せる本ではなく、自分とメンバーの関係を一つずつ整えていくための、現実的なガイドに近い一冊でした。
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